中国のヒト型ロボットメーカー・宇樹科技(Unitree Robotics)は2026年8月6日、上海証券取引所のハイテク企業向け市場「科創板(STARマーケット」」への新規株式公開(IPO)価格を1株150.80元に決定したと発表しました。約6.1億元(約9億400万ドル)を調達し、時価総額は約610億元(約90億4000万ドル)に達する見込みで、中国本土市場に上場する初のヒト型ロボット専業企業となります。
今回のIPOで注目を集めたのが、同じ杭州を拠点とするAI企業DeepSeekの参画です。DeepSeekは戦略的引受先として約1億4080万元(約2080万ドル)を投じ、IPO配分株式の約2.31%にあたる約93万3399株を取得(36カ月間のロックアップ付き)。同時に両社は、ヒト型ロボット向けAIモデルの共同開発で提携することも明らかにしました。DeepSeekのAIモデルの知見と、Unitreeが持つ機構設計・モーション制御・身体性AI(エンボディドAI)の技術を組み合わせ、ロボットが未知の環境を理解し、指示を実際の動作へと確実に変換する「頭脳」の実現を目指すとしています。
提携には相互の優先調達も含まれており、Unitreeはモデル訓練サービスや技術ソリューションの調達でDeepSeekを優先し、DeepSeekもロボット購入や身体性AI関連の検討でUnitreeを優先するとしています。Unitreeの2025年売上高は前年から4倍超の17億元に拡大し、ヒト型ロボットの販売額(8億6780万元)が四足歩行ロボットを上回り主力事業となりました。世界最多のヒト型ロボット出荷台数を誇る同社の上場は、中国のAI・ロボティクス業界の勢いを象徴する動きとして注目されています。
出典: Bloomberg



