AIコーディングエージェント「OpenCode」の開発元は10月17日、ホスト型の管理サービス「OpenCode Console」において、廃止作業中だった旧システムへの不正アクセスがあったと公表した。影響を受けたのは、外部のAIプロバイダーのAPIキーをConsole上で連携していた利用者のうち約1.4%とされる。共同創業者のDax Raad氏は、影響を受けたのはあくまでConsoleであり、オープンソース版のCLIやデスクトップアプリ自体、またローカルに保存されたキーは今回の流出には関与していないと説明している。OpenCode側はこの侵入を、AIの出力やAPIの利用状況を狙う大規模な『蒸留(distillation)攻撃』の一環とみている。
流出の可能性があるキーへの対応は、プロバイダーごとに分かれた。TechCrunchの報道によると、Anthropicの広報担当Lydia Hallie氏は、流出の疑いがあるClaude用APIキーを失効させたと説明。OpenAIの広報担当Thibault Sottiaux氏は、OpenCodeと連携し、攻撃によって消費された分のクレジットを利用者に返金する対応を取ったと述べている。Googleについては、流出の疑いがあるキーをブロックしたとTechCrunchが報じているが、同社自身の公式コメントは確認されていない。OpenCode側も不正請求分の返金を進めているとしているが、影響を受けた利用者の総数や被害総額は公表していない。一部の利用者からは、一晩で1700ドルを超える不正請求が発生したとの報告もあるという。
OpenCodeは利用者に対し、Consoleのワークスペースに過去保存したことのあるOpenAI・Anthropic・Google Geminiの各APIキー(他の管理者が追加したものも含む)をすべてローテーション(再発行)すること、10月16日以降の各プロバイダーの利用状況・請求内容を確認すること、「Action Required: Potential provider key breach」という件名のメールを確認することを呼びかけている。報道時点では、攻撃者がどのようにして旧システムへ侵入したのかという具体的な経緯についての詳細な事後報告は、OpenCode側からまだ公表されていない。
出典: TechCrunch



