Perplexityは9月1日(米国時間)、AIエージェント「Computer」のMacアプリ全ユーザー向けに「ハイブリッドコンピュート」機能の提供を開始したと発表した。Aravind Srinivas CEOがX(旧Twitter)上で明らかにしたもので、1つのタスクをクラウド上のフロンティアモデルとMac上で動作するローカルモデルとで分担処理する仕組みとなる。Web検索や長期的な計画立案、重い推論を伴う工程はクラウド側で実行する一方、機密ファイルやローカルデータ、実際の操作を伴う工程はMac上のローカルモデルのみで処理され、外部に送信されない。
ローカルモデルとしては、Google製の「Gemma E4B」、アリババ系「Qwen3.6 35B-A3B」、そしてPerplexityが同モデルを追加学習した独自版「PPLX Qwen 3.8 27B」の3種類が用意されている。利用にはApple Silicon搭載Mac、macOS 15以降、24GB以上の統合メモリが必要になる。
機能の中核をなすのが、Mac上で稼働する「プライバシーゲート」と呼ばれる仕組みだ。保護対象ファイルの内容がクラウドへ送信される前に、氏名や住所、口座番号といった個人情報(PII)が含まれていないかを検知する小型のオンデバイス分類器が全データを検査し、該当箇所のマスキング、ローカル処理への切り替え、送信の拒否、あるいはユーザーへの確認のいずれかを行う。この分類器自体もHugging Face上でオープンソース公開されている。
ハイブリッドコンピュートは現在、Perplexityの有料プランであるPro・Max・Enterpriseの各契約者が利用できる。企業の機密情報や個人の非公開データをAIエージェントに扱わせる際のクラウド送信リスクへの懸念が高まる中、処理の一部をローカル環境に留める設計は、同種のエージェント機能を持つ他社サービスとの差別化点になりそうだ。
出典: 9to5Mac



