Google DeepMind出身者が設立した英ロンドン拠点のAI企業Inherentは8月22日までに、AIエージェント「Faraday」を発表しました。TechCrunchなど複数のメディアが報じたところによると、Faradayは機械学習分野の論文などをもとにした自社ベンチマーク「Replica」において、AnthropicのClaude Opus 4.8やOpenAIのGPT-5.5といった、より規模の大きいフロンティアモデルを上回る成績を示したとされています。
Replicaベンチマークは、自然言語処理・材料科学・気象予測など幅広い分野の論文100本から抽出した310のタスクで構成されており、エージェントは論文中の図表を、正解のグラフを見ずに、限られた時間と計算資源の中で再現することを求められます。Inherentによれば、Faradayはこの全カテゴリでClaude Opus 4.8・GPT-5.5の両モデルより忠実な再現を行い、特にメタ学習・構造生物学・材料科学の分野で優位性が顕著だったとしています。
Faradayの基盤となっているのは、パラメータ数270億の比較的小型なモデル「Qwen 3.6」です。Inherentは、単にベンチマークで大手モデルを上回ることが目的ではなく、どの実験を優先すべきかを判断する「研究の勘所(research taste)」と呼ぶべき能力を、単純なパターンマッチングよりも高度な力として実証することが狙いだったと説明しています。
出典: TechCrunch



