元Teslaエンジニアが2021年に創業したサンフランシスコのロボティクス企業Industrial Nextは、TechCrunch Disrupt 2026で、BMW Group Technology OfficeとAI搭載ロボットの実証実験を行うと発表した。同社の自己完結型ロボットステーションによる器用な作業(dexterous manipulation)の製造現場での有用性を、BMW側が評価する位置づけで、量産ラインへの導入を確定するものではない。
同社が掲げる特徴は、固定的な自動化設備が工程変更に数週間から数カ月を要するのに対し、ロボットステーションを数分単位で再設定できる点だ。あらかじめ決められた動作をスクリプトで記述するのではなく、高精度なシミュレーション環境でロボットを訓練する手法を採る。すでにスマートフォン製造の現場で、フレックスケーブルの配線やコネクターキャップの取り付けといった工程に実際に使われており、人間と同等以上の速度で稼働しているという(顧客名や導入規模は非公開)。
BMWは2026年にFigure AIとの提携で人型ロボットの生産導入を進めるなど、複数のロボティクス企業と並行して検証を進めている。Industrial Next自身は将来的に自動車の完全自動組立を目標に挙げており、今回の実証は自動車以外の製造業でも培った技術を自動車分野に広げる試金石となる。
出典: TechCrunch



