KDDI傘下のAI企業ELYZAは10月2日、国立情報学研究所(NII)が開発したオープンな大規模言語モデル「LLM-jp-4」シリーズをベースに、中間学習・事後学習で性能を強化した「完全国産」のAIモデル2種を無料公開したと発表した。公開されたのは、330億パラメータの密なモデル「ELYZA-Thinking-1.0-llm-jp-4-33b」と、320億パラメータ(有効活性化パラメータ約30億)の専門家混合(MoE)モデル「ELYZA-Thinking-1.0-llm-jp-4-32b-a3b」の2種で、いずれもHugging Face上で商用利用可能なApache 2.0ライセンスのもと公開されている。
ベースとなったLLM-jp-4は、国の研究機関であるNIIが主導して開発した完全にオープンなモデル群で、学習データや学習コードまで含めて公開されている点が特徴。ELYZAは、このオープンな基盤モデルに日本語の性能を中心に強化する独自の学習を加えることで、海外の学習データに大きく依存しない「完全国産」のAIモデルとして提供できるとしている。
ELYZAは同日、AIが自らの能力や開発プロセスを反復的に改善していく「再帰的自己改善(RSI)」を研究する新組織「ELYZA RSI Research」の設立も発表した。従来は人間の研究者が担っていた基盤モデルやAI開発基盤(ハーネス)の開発・改善の一部をAIエージェントに委ね、その成果を評価機構で検証して次の開発に反映する仕組みの研究を進める。技術的な可能性を追求する一方で、AIによるAI開発が持つ潜在的なリスクにも配慮し、安全性を重視した責任ある研究開発を進めるとしている。
出典: ITmedia AI+



