半導体製造装置大手のASML(オランダ)は10月14日、2026年第3四半期の決算を発表しました。売上高は117億ユーロとなり、7月時点で示していた110億〜120億ユーロのガイダンス上限に近い水準を記録。純利益は50億ユーロ、粗利益率は57.5%でした。同社は人工知能(AI)の普及が半導体業界全体を押し上げていると説明しています。
業績を踏まえ、ASMLは2026年通期の売上高予想を440億〜450億ユーロへ上方修正しました。第4四半期の売上高についても142億〜152億ユーロという見通しを示しています。経営陣は投資家向けの説明で、AI需要の高まりを受けて業界が力強さを維持しているものの、電力消費やコストの観点から半導体製造には今後大きな技術革新が必要になるとの見方を示しました。
市場では、ASMLの受注が2028年まで積み上がっているとの報道もあり、同社の受注残高は約450億ドル規模に達しているとされています。露光装置という半導体製造の上流工程を担うASMLの好調な業績は、AI向け半導体の需要が投資ブームに終わらず、実際の設備投資として広がっていることを示す材料として受け止められています。



