米メディアThe Informationは2026年8月27日、事情に詳しい関係者の話として、NvidiaがAIモデル・データセット共有基盤を運営するHugging Faceを約129億ドルで買収することに合意したと報じました。CNBCやStoryboard18、TechFundingNewsなど複数のメディアが同内容を後追いで報じていますが、CNBCは独自に内容を確認できていないと注記しており、Nvidia・Hugging Faceの両社ともこの時点で正式なコメントは出していません。
報道によれば、Hugging Faceは2025年後半にNvidiaから提示された、企業価値70億ドル評価での5億ドル規模の出資案を、特定の投資家に経営判断を左右されることを避けたい意向から一度は断っていたとされます。それから1年足らずで、出資ではなく全面的な買収という形で、当初提示額を大きく上回る規模での合意に至ったとされる点は、オープンソースAIエコシステムの中核を担うHugging Faceの重要性がこの1年で急速に高まったことを示す動きといえます。
Hugging Faceは大規模言語モデルの重みやデータセットを共有する基盤として、OpenAI・Google・Anthropicを含む主要AI企業からオープンソースコミュニティまで幅広く利用されており、「AI版のGitHub」とも呼ばれる存在です。報じられている買収額は同社の年間経常収益(推定1.5億ドル)を大きく上回る水準で、実現すればNvidiaにとって過去最大級の企業買収となる見込みです。買収が正式に成立すれば、AIチップ市場を支配するNvidiaがモデル配布・共有のインフラにも進出することになり、オープンソースAIエコシステムの独立性への影響を懸念する声が出ることも予想されます。



