米メディアThe Informationは2026年10月12日、複数の関係者の話として、MicrosoftがOffice向けAIアシスタント「Microsoft 365 Copilot」にAnthropicの「Claude」モデルを組み込むライセンス費用として、年20億ドルを超える支払いペースに達していると報じた。Office部門を統括するCharles Lamanna氏が、コストの高さを理由にした社内の反対を押し切り、Satya Nadella CEOにAnthropicモデルへの支払い継続を進言したとされる。
背景にあるのは、Excelの財務関数の自動化やPowerPointのスライド生成といった高度な業務タスクで、Claudeが自社OpenAIモデルより高い性能を示したという評価だ。MicrosoftはCopilot内でOpenAIとAnthropicのモデルを切り替えて利用できる仕組みを備えており、自動モードでは依然大半のクエリをOpenAIのモデルに振り分けているが、特定の高度な作業ではAnthropicモデルの比重が増しているという。
一方、同じThe Informationの報道として今月6日には、MicrosoftとMetaが社内の開発者向けのClaude利用を縮小し、利用上限額や利用者数を絞ったことも伝えられている(弊サイトでも既報)。社内のコスト管理を厳格化しつつ、顧客向け製品であるCopilotへの投資は拡大するという対照的な動きは、両社の関係がビジネス上の実利に基づいていることをうかがわせる。
MicrosoftはOpenAIとの提携関係により同社のモデル利用料を負担していないとされる一方、Anthropicのモデル利用は純粋な外部調達コストとなる。具体的な契約金額や形態について両社は公式にコメントしておらず、報道が匿名の関係者の証言に基づくものである点には留意が必要だ。
出典: AI Weekly



