Googleがオープンソースで公開しているAIエージェント実行基盤「AX(Agent Executor)」が、v0.3.0をリリースした。AXは同社が別途公開している「Agent Substrate」上で、大量の自律型AIエージェントのタスクを実行・管理するためのApache 2.0ライセンスのオーケストレーターで、GitHub上のスター数は約3,700に達している。今回のリリースはHacker Newsでもその日のAI関連トップ記事として取り上げられるなど、開発者コミュニティで注目を集めた。
公式のリリースノートによると、v0.3.0では内部構成を大きく変更しており、従来は単一のCLIに組み込まれたPythonハーネスとして動いていた仕組みを、APIフロントエンド・reconciler(状態調整役)・サンドボックス化されたタスクランナーという3つの独立したサービスに分割した。あわせて、タスクの状態管理についても、これまでのKubernetesカスタムリソース(etcd上に保存)から、Redis Streamsへと保存先を切り替えている。
この変更の背景には、数百万件規模の短命なエージェントタスクが高頻度で発生・消滅を繰り返す状況に、ストレージ容量やトランザクション処理に制約のあるetcdでは対応しきれないという課題があったという。あわせて、旧バージョンに含まれていたATEクライアントやSQLイベントログ、同梱のスキルサンプルなどは今回廃止され、新アーキテクチャに対応したドキュメントやKubernetes向けデプロイマニフェストが新たに追加されている。



