サチン・カッティ氏は2025年11月、米Intelの最高技術責任者(CTO)兼AI責任者からOpenAIに移り、データセンターや計算資源の確保を含むコンピュート・インフラ戦略の商業面を統括してきた。2026年3月以降は大型データセンター計画「スターゲート」も担当していたが、同氏は10月14日、自身のLinkedIn上で役職からの退任を発表した。「新しいことを始めたい」と述べたが、次の進路については明らかにしていない。最終出社日は11月15日で、以後はアドバイザーとして同社を支援する形になるという。
後任となるウダイ・ルッダラージュ氏は、イーロン・マスク氏率いるxAIでインフラ部門を率いていた経歴を持ち、2025年にOpenAIへ移籍、2026年7月にコンピュート部門のCTOに昇格していた。今回、カッティ氏が担っていたデータセンター建設や商業交渉を含むインフラ事業全体も合わせて統括する立場となり、容量確保・ネットワーク・ストレージ・機械学習基盤・ハードウェアまで幅広い領域を一手に担うことになる。
OpenAIでは2026年に入り、プロダクト・事業責任者だったフィジー・シモ氏が7月に健康上の理由で顧問職に退いたほか、最高執行責任者(COO)のブラッド・ライトキャップ氏や収益責任者のデニース・ドレッサー氏も8月に退任しており、今回の人事はこうした幹部の入れ替わりが続く中での動きとなる。同社は大規模な計算資源への投資を継続する方針を示しているが、2030年までの投資規模については報道によって示す数字が分かれており、本稿では確度の高い具体額の記載を見送った。



