ロイターなど複数の報道によると、Anthropicが新規株式公開(IPO)に向けて提出した非公開の目論見書には、SpaceXから演算能力を調達する契約の総額が2029年までに最大845億ドルに達する可能性があると記載されている。これは、SpaceX自身が2026年5月20日に提出したIPO申請書(S-1)で開示していた約450億ドルから、ほぼ倍増した金額となる。
SpaceXのS-1によれば、当初の契約はAnthropicが月額12.5億ドルを2029年5月まで支払い、SpaceXのデータセンター基盤「Colossus」上にあるNVIDIA製GPU約32.5万基分の演算能力を利用するという内容だった。他の主要インフラ提供元との契約が7〜10年の長期契約である一方、SpaceXとの契約は90日前の通知でいずれの当事者も解約できる、比較的柔軟な条件になっているという。
Anthropicの目論見書は、今後10年間でのインフラ・演算関連の支出総額が少なくとも518億ドルに達すると開示しており、Googleへの1111億ドル、Amazonへの1100億ドル、Microsoftへの314億ドルといった他の大型契約と並ぶ格好だ。Anthropicは2026年10月中のIPOで最大2兆ドル規模の評価額を目指しているとされ、実現すればSpaceX自身の2026年IPOを上回る、史上最大規模の新規株式公開になる可能性がある。



