調査報道メディアの404 Mediaは2026年9月17日までに、OpenAIが「Project Lily」と呼ばれる社内プロジェクトのもとで、数百人規模の契約社員にChatGPTの実際のユーザー会話を読ませ、応答の質を評価させていると報じた。契約社員はCrossing Hurdles社を通じて採用され、報酬はMercor経由で支払われており、時給50ドルを超える待遇だったという証言もある。
作業内容は、ユーザーのプロンプトを読んでその意図を要約したうえで、ChatGPTが生成した複数の応答候補を1〜7段階で評価・批評するというもの。目的は、ChatGPTの応答をより自然な会話らしいものに改善することにあるとされる。OpenAIは契約社員にユーザー名を開示せず、機械的な「プライバシーフィルター」で個人情報の除去を試みているとするが、居住地域や職業、生活状況などを推測できる「メモリー要約」がレビュー用ダッシュボードに表示されるケースがあり、機微な情報が完全には除去しきれていない実態も明らかになった。
月間9億人を超えるとされるChatGPTのユーザーの多くは、自分の会話が人間によって読まれ得ることを認識していないとみられる。OpenAIはFree・Plus・Proの各プランでレビュー対象からのオプトアウト設定をデフォルトで有効にしているが、この設定はすでに行われた過去の会話には遡って適用されない点も指摘されている。
出典: 404 Media



