OpenAIは2026年8月18日、ChatGPT内に表示する広告機能を欧州経済領域(EEA)加盟国とスイスの計31市場に拡大すると発表した。対象となるのは無料プランとGoプランのユーザーで、有料のPlus・Pro・Business・Enterprise・Educationの各プランでは引き続き広告は表示されない。新たな広告表示は8月24日から順次始まる。
米国では2026年2月、CPM(広告費用)60ドル・最低出稿額20万ドルという条件で広告テストが始まったが、5月には出稿額の下限を撤廃してセルフサーブの「Ads Manager」を全広告主に開放し、CPMは25ドル前後まで下がっていた。今回の欧州展開はこの半年間の米国での運用実績を踏まえたもので、当初は広告主が代理店やテクノロジーパートナー、OpenAIの広告営業チームを通じてのみ出稿でき、セルフサーブ版のAds Managerは今夏後半に追加される見込みだという。
欧州版で目を引くのは、ユーザーの会話内容や行動履歴に基づく「パーソナライズ広告」を初期段階では導入しない点だ。EEA・スイスの厳格なプライバシー規制に配慮し、まずは表示中の会話の文脈に応じて広告を出し分ける「コンテキストターゲティング」のみで運用を始める。OpenAIは8月14日付で欧州向けの新しいプライバシーポリシーも公開しており、データの取り扱い方針を明示した上でのスタートとなる。
広告はチャットの回答本体とは視覚的に区別されたカード形式で、回答の下部などに表示される。OpenAIは有料課金に加えて広告収益もChatGPTの収益源に据える方針を明確にしており、欧州はその海外展開における最初の大規模市場となる。
出典: OpenAI公式発表



