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Anthropic、物理学者クリストファー・スタッブス氏をLong-Term Benefit Trustに招聘 初の物理学者トラスティに

公開日: ・出典: Anthropic公式ニュース

Anthropicは10月21日、ハーバード大学の実験物理学者クリストファー・スタッブス氏を「Long-Term Benefit Trust(長期利益信託)」のトラスティに招聘したと発表した。同トラストは、公益法人であるAnthropicが商業的成長と公益目的を長期的に両立させることを支援する組織で、取締役会の過半数を任命する権限を持つ。トラスティは経営陣や投資家から独立した立場で、AIのリスクや社会的影響に関わる重要な判断について取締役会・経営陣に助言する役割を担うという。スタッブス氏は、議長のニール・バディ・シャー氏、国家安全保障専門家のリチャード・フォンテーン氏、元FRB議長のベン・バーナンキ氏に続くトラスティとなり、同トラスト初の物理学者という。

スタッブス氏はハーバード大学で物理学・天文学の教授を務め、2018年から2024年まで理学部長を歴任した。1998年には「High-Z Supernova Search Team」の一員として、宇宙の膨張が加速しているという発見に関わり、同チームはのちにブレイクスルー賞(基礎物理学部門)を受賞している。南半球の天空を10年かけて観測する「ヴェラ・C・ルービン天文台」の初代プロジェクト科学者も務めた人物で、米政府の国家安全保障・軍備管理に関する助言も行ってきた。

発表の中でスタッブス氏は、自身の研究で日常的にAIツールを使っており、教育者としてもAIが提起する難しい問いに向き合ってきたとして、AIが人類の長期的な利益のために開発・展開されるよう力を尽くしたいと述べた。共同創業者のダニエラ・アモデイ社長は、スタッブス氏の「知的誠実さ、厳密さ、真実への献身」をAnthropicが重視する価値観だと評価し、トラスト議長のシャー氏も、学術・政府・国立研究所をまたぐ大規模な科学的共同研究を高い誠実さで率いてきた人物だと紹介している。

今回の発表は、Anthropicが初の「公益報告書(Public Benefit Report)」を公開したのと同じ週に行われた。この報告書はトラスティが定めた憲章5本柱に基づき自社の取り組みを評価するもので、トラスティによる進捗評価で締められているという。Anthropicはまた、株主の承認を前提に、自社株式の一部を割り当てて企業成長に応じて出資比率を増やす新組織「Anthropic Public Benefit Fund」の設立も既に表明している。

出典: Anthropic公式ニュース

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