Anthropicは10月16日、AIの将来についての市民とAnthropic従業員の予測を比較した調査レポート「The AI Expectations Gap」を公表した。2026年8月に実施した調査で、米国成人約1万1000人(Morning Consultによるオンライン調査、全米の代表サンプルとなるよう重み付け)と、Anthropic社内の従業員1334人を対象に、AIが今後どこまでの作業をこなせるようになるかを尋ねている。
結果では、AIが2030年までに「ノーベル賞級の発見」を成し遂げられると回答した割合は、米国の成人が39%にとどまったのに対し、Anthropic従業員では91%に達した。自分自身の仕事の少なくとも80%をAIがこなせるようになると見る従業員は半数を超えたが、同様に答えた米国の労働者は5%にとどまり、両者の間には大きな差が見られる。回答を基にした経済モデルでは、2030年のGDP成長率について米国成人の予測の中央値が5.4%、Anthropic従業員では17.1%という結果になった。
一方で、AIが仕事の半分以上を代替すると見る回答者ほど2030年の失業率予測が高くなる傾向は、市民・従業員の両グループで共通して見られた。AIが自分の仕事の8割以上を代替すると答えた層の失業率予測は平均12.2%で、リーマン・ショック後の失業率のピークを上回る水準だった。Anthropicは、両グループの経済理論自体に大きな差はなく、AIをどれだけ日常的に使っているかという個人の体験の違いが将来予測の差を生んでいると分析している。
出典: Anthropic



